インスタントコーヒー
お湯を注ぐだけで手軽にコーヒーが楽しめる「インスタントコーヒー」。
簡単に言ってしまえば、
一度抽出したコーヒー液から水分を抜いて乾燥させて粉末にしたコーヒーのことなのですが、現在、インスタントコーヒーの種類は実に多種多様。
「手軽な」だけでなく、「美味しい」インスタントコーヒーが多数登場し、また、香りや味わいに特化したものも沢山出回り、目が離せません。
1.飲用スタイル
- 持ち運びにも便利「スティックタイプ」
1杯毎に袋詰されているのがスティックタイプの特徴です。
分量を気にする必要がなく、手軽にコーヒーを楽しめるのが魅力です。
また、持ち運びにも便利なため、アウトドアでも活躍します。
- お好みの濃さに調節可能「瓶タイプ」
インスタントコーヒーを毎日楽しむ人には、大容量の瓶がおススメです。
飲み切ってしまったら、詰め替え用のパックで補充できるため、
コスパもいい上に、エコでもあります。
お好みの濃さに調整出来るのも魅力です。
2.豆の産地や種類
インスタントコーヒーに使用される豆は大きく分けて2通り。
「アラビカ種」と「カネフォラ種」です。
- 「アラビカ種」
普段よく目にしているコーヒーのほとんどが「アラビカ種」です。
酸味が特徴の「キリマンジャロ」や軽い風味の「モカ」、
それに「ブラジル」が主な産地です。
風味がよく、香りが華やかなのが特徴です。
- 「カネフォラ種(ロブスタ種)」
苦味や渋味が特徴。
現在ではベトナム産が生産量の多くを占めています。
植物学的には「カネフォラ種」が正しい名称なのですが、
「ロブスタ種」と「カネフォラ種」が 同じ品種であると判明した時には、
既に「ロブスタ種」の名が定着していたため、
その後も「ロブスタ種」として広く知られるようになりました。
3.焙煎深度
コーヒー豆は焙煎深度によって大きくテイストが変わります。
ですから、自分の好みのコーヒーテイストに合った焙煎深度で
インスタントコーヒーを選ぶのもおすすめです。
大きくは「浅煎り」・「中煎り」・「深煎り」、
更には8つの焙煎度合いに分けられます。
基本的に
「浅煎り」であれば「酸味」があり、
「深煎り」になれば「苦味」が強いテイストになっています。
短い ↑ 焙 煎 時 間 ↓ 長い |
浅煎り | ・シナモン色程度の浅い色 ・生豆から由来する酸味が前面に出るため、 酸味系の味わいに |
中煎り | ・栗色の段階 ・酸味、苦味、甘味のバランスが良く、 好まれやすい味わい |
|
深煎り | ・濃い茶褐色。 ・香ばしいロースト香と、 焙煎による苦味のある味わいに |
4.製法
「スプレードライ製法」と「フリーズドライ製法」で作られています。
簡単に言うと、「スプレードライ製法」ではあっさり爽やかなコーヒー、
「フリーズドライ製法」では
レギュラーコーヒーに近いコーヒーを味わうことが出来ます。
詳しくは「2.インスタントコーヒーはどうやって出来ているのか?」で!
5.カフェインの有無「デカフェ」
近年人気の「デカフェ」は、シーンを選ばず飲用できるメリットがあります。
「デカフェ」(英語:decaf)は”decaffeinated”を略した言葉で、
「カフェインを除去した」、という意味です。
カフェインには、
「覚醒作用」や「利尿作用」、「血管拡張作用」、「胃酸分泌作用」、
交感神経を刺激し「基礎代謝促進作用」などがあるのですが、
沢山摂ればいいという訳ではありません。
適切な量を心掛け、摂り過ぎないように注意が必要です。
夜寝る前にコーヒーを楽しみたい方や、
妊娠中でカフェインを控えたいという方におすすめです。
6.開封後も鮮度を保つ「保存方法」
インスタントコーヒーは買ってから美味しく飲めるのは
開封前なら3年です。
コーヒーは湿気と熱を嫌いますので、
水分をシャットアウトすることが何よりも大切です。
鮮度を保つためには、
蓋をしっかりとして、湿気の少ない場所で保管しましょう。
また夏場などには、「析出(せきしゅつ)」と言って、
インスタントコーヒーの表面に
白いカフェインの結晶が出てきてしまうことがあります。
まあ飲めなくはないのですが、
コーヒー本来の味わいが楽しめなくなってしまうので、
開封後はなるべく早めに飲みましょう。