コーヒー豆
「コーヒー豆」とは、
アカネ科の常緑樹である
「コーヒーノキ(コーヒーの木)」から収穫される
「コーヒーチェリー(果実)」の種子部分を指します。
「コーヒーノキ」は
野生では最大だと10mまで成長しますが、
栽培・収穫を目的とした農園では
1.5m~2mに剪定して管理するのが一般的です。
「コーヒーノキ」には多くの種類が存在していますが、
現在は「アラビカ種」「カネフォラ種(ロブスタ種)」「リベリカ種」の
3種類が「コーヒーの三大原種」と呼ばれています。
中でも商業的に栽培されやすいのは
「アラビカ種」と「カネフォラ種(ロブスタ種)」の2種で、世界で栽培されています。
「リベリカ種」は主に栽培地域のみで消費されています。
「アラビカ種」と「ロブスタ種」のこの2つの「種」は、
植物学上は別の種類の植物で、通常自然交配出来ません
(アラビカの花粉がカネフォラの花についても実がなりません)。
なお、世界で生産されているコーヒーは約1億3,000万袋(60kg換算)ですが、
「アラビカ種」が60%、「ロブスタ種」が40%の生産比率となっています。
(2012年現在)
アラビカ種 | カネフォラ種 | リベリカ種 | |
生産量 | 70~80% | 20~30% | 1%以下 |
味 | まろやかな味と酸味 | 渋みと強い苦味 | 強い苦味 |
香り | 強く円熟味のある芳香 | 芳香は少ない | 芳香は少ない |
生産地域 | 海抜800m~2000m 主に高地 |
海抜200~800m 熱帯の低地 |
海抜200m以下 主に低地・平地 |
主な生産国 | ブラジル コロンビア エチオピア メキシコ グアテマラ タンザニア 等 |
インドネシア ウガンダ ガーナ ブラジル インド 等 |
リベリア ベトナム 等 |