コーヒー/歴史
今では世界中で飲まれているコーヒーですが、
元々はエチオピアの高原で自生していた作物でした。
コーヒーの記載が初めて文献に登場するのは、
10世紀初頭(900年頃)です。
アラビア人医師・ラーゼスが記した書には、
「バンカム(コーヒーのこと) は
熱く口当たりよき飲み物なりて、胃にもきわめてよし」とあり、
熱く口当たりよき飲み物なりて、胃にもきわめてよし」とあり、
詳細な臨床結果とともに
コーヒーの消化促進作用・強心作用・利尿作用などの薬理効果について
記されていたそうですが、
その文献は散逸して、内容を確認するのが不可能になっているそうです。
その後、アラビア人医師ラーゼスの知識を受け継ぎ、
コーヒーの薬理効果についての記録を残したのはペルシア人医師・アヴィセンナです。
アヴィンセンナは
医学者として理論的な医学の体系化を目指し、「医学典範」を執筆しました。
その中でコーヒーの薬理効果について
「熱さ口当たりよさ第一級なり。
人によりてはその興ざましなること第一級。
身体各部を強化し、皮膚を清めて湿りを取り去り、香りを生む」と
人によりてはその興ざましなること第一級。
身体各部を強化し、皮膚を清めて湿りを取り去り、香りを生む」と
記しています。
アヴィセンナの医学典範は、
ヒポクラテスの唱えた「四体液医学説」と
ガレノスの「熱・冷・湿・乾という人間の四つの基本的性質」説を継承し、
更に発展させたものだと言われています。