コーヒー豆
現存するコーヒーの品種は、
「アラビカ種」「ロブスタ種」「リベリカ種」のいずれかであり、
この3つの品種はコーヒーの「三大原種」と呼ばれています。
このうち、
最もメジャーで広く世界中で愛飲されているのが
「アラビカ種」(コーヒー豆全体の7~8割)です。
「アラビカ種」に次いで生産量の多いのが
「ロブスタ種」です。
植物学的には「カネフォラ種」が正しい名称なのですが、
「ロブスタ種」と「カネフォラ種」が
同じ品種であると判明した時には、
既に「ロブスタ種」の名が定着していたため、
その後も「ロブスタ種」として広く知られるようになりました。
「ロブスタ種」の最大の特長は、
病気や害虫に対して高い耐性を持っていることです。
更に、
低地でも栽培が出来て、高温多湿な気候にも対応できます。
1本の木から収穫できる量も「アラビカ種」よりも多く、
大量生産しやすいです。
19世紀末に、フランスが当時の植民地に持ち込んだのが
最初と言われています。
ベトナムでは、
国内で生産されるコーヒー豆のうちの約9割が「ロブスタ種」です。
金属製のフィルターで抽出したコーヒーに
たっぷりの練乳(コンデンスミルク)を入れた「ベトナムコーヒー」は
「ロブスタ種」を美味しく飲むために生まれた
メニューなのかもしれませんね。
他にも、「ロブスタ種」のコーヒー豆は、
「アラビカ種」に比べて安価で取引されるため、
インスタントコーヒーや缶コーヒーなどの
コーヒー飲料の原料として用いられています。
また、「ロブスタ種」が
麦のような香ばしいアロマや強い苦味を持っていることから、
ブレンドコーヒーを作る際の”アクセントとして”も広く使われています。
「ロブスタ種」のコーヒー豆は、
カフェインの含有量がアラビカ種の2倍程あるため、
カフェインによる
「脳の活性化」や「利尿作用」なども強いという特徴があるそうです。