コーヒー豆
生産サイドが「豆の大きさ」「穫れた高度」「不良豆の含有度」などを基準に
ランクをつけたものです。
生産国はコーヒー豆を輸出するに際、
コーヒー豆の品質を評価して各等級毎に振り分けます。
「等級」は「グレード」とも呼ばれることから、
「格付け」は「グレーディング」とも呼ばれています。
コーヒー豆は格付けされ、一定の基準をクリアした物でないと輸出されません。
格付けは世界で統一されてはいません。
格付けに使われる指標もその国や地域の事情によって異なります。
収穫された標高により「SHB」、「EPW」などと分けるグァテマラ、
粒の大小で「スプレモ」、「エクセルソ」と分けるコロンビア、
欠点豆の混入量と大きさによって分ける「ブラジル」が代表的な格付けです。
これらは「1.収穫された産地の標高」、「2.粒の大きさ」、「3.欠点数」などを
示しているに過ぎず、味との関係は一概には言えない規格もあります。
特にスペシャルティコーヒーの取引では、
粒の大きさや欠点豆の混入、標高の小さな違いよりも、
豆の味(カッピング)をベースに価格設定されることが一般的になっています。
1.収穫された産地の標高
コーヒー豆は産地の標高が高ければ高いほど品質が高いです。
標高が高い高地は、昼夜の寒暖差が大きく、
時間をかけてゆっくり実が熟していくので風味が豊かになります。
2.粒の大きさ
コーヒー豆の粒が大きければ大きいほど品質が高いです。
穴の開いた鉄板状の篩「スクリーン」の穴の大きさを
「スクリーンサイズ」あるいは「スクリーンナンバー」と呼び、
この値が大きいほどコーヒー豆が大きいことを意味します。
単位は64分の1インチ(1インチ=25.4㎜)です。
例えば、スクリーンサイズ「20」は64分の20インチ(約8㎜)で、
穴の大きさが約8㎜スクリーンを通らない大きさのコーヒー豆という意味。
3.欠点数
異物や欠点豆の混入率が低ければ低いほど品質が高いと評価されます。
サンプルとして取り出したコーヒー豆300gの中に混入している
異物や欠点豆がどのくらいあるかを点数で表したのが欠点数です。