禅 語(出典『人天眼目』)
一条の鉄線が万里の果てまで、真っ直ぐに続いている。
このように、途中で横道にそれることなく、一つの道を最後まで歩き続けなさい、
ということ。
「一條鐵」とは、どこまでも続く一本道の事で、絶対的な心理や純粋な心を指す。
その意味では、お茶もまた「一條鐵」である。
お茶のお稽古が、どれほど苦しく辛いものであっても、
脱線することなく、自分なりの信念と意思を持って、
茶の湯の本道を歩み続けることが大切である。
自分が一つの道を真っ直ぐに歩いているかどうかを確認するための禅語でもある。