優しいのみもの

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代用コーヒー

代用コーヒー

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「代用コーヒー」とは一言で言うと、
コーヒー豆以外の原料を使って作られたコーヒー風味の飲み物です。
 
例えば、たんぽぽを使った「たんぽぽコーヒー」、
大豆を使った「大豆コーヒー」、
チコリを使った「チコリコーヒー」など
バラエティは多いです。
 
 
 

代用コーヒーが生まれた経緯

 
代用コーヒーは元々、
戦争などの理由でコーヒー豆が入手できなくなった時に、
何とか身近にある他の作物でコーヒーを代用できないかと
模索してきた中で生まれたものです。
 
コーヒーは、中南米、アジア、アフリカなど、
栽培出来るエリアは限られています。
そのため、コーヒーを消費するヨーロッパや日本などは
それらの生産国からコーヒー豆を輸入する必要があるのですが、
例えば、戦争などの状況下では、
コーヒー豆を自由に輸入出来なくなります。
 
その際、本物のコーヒーに代わるものとして
「代用コーヒー」が飲まれ始めました。
 
例えばドイツでは、
1777年、プロイセン(現ドイツ)の王様は、
「国民がコーヒーを飲みすぎる!」と憤慨して、
「コーヒー禁止令」を出しました。
余りにもコーヒー豆を輸入していたために外貨が流出したためです。
一般市民はコーヒーを飲むことが出来なくなりましたが、
コーヒー豆の代わりになる材料を模索し、
今の代用コーヒーの基盤がこのタイミングで作られました。
 
日本でも第二次世界大戦中に貿易の制限を受けて
コーヒー豆不足に陥りました。
それでもお客さんに
コーヒーを提供したいという強い思いを持ったカフェなどが
たんぽぽなどを活用して代用コーヒーを提供しました。
 
このように、代用コーヒーはコーヒー豆が手に入らなくなくなったので
必要に迫られて生み出されたコーヒーであると言えます。
  
 
 
現在、「代用コーヒー」はその健康面に与える好影響に着目され、
多くの人によって飲まれています。
カフェインが含まれていないのがポイントで、
コーヒーの飲みたい妊婦などから支持されている他、
コーヒーではなくて
敢えて「代用コーヒー」を飲んでいる人もいます。
 
 

比較的にポピュラーな代用コーヒー

 

たんぽぽコーヒー

たんぽぽコーヒーは
日本でも戦時中に飲まれていたことで知られており、
たんぽぽの根っこの部分を焙煎して挽いたものを
お湯で抽出するというものです。
健康に与える影響などから特に妊婦から人気があります。
 
 

チコリコーヒー

チコリはヨーロッパ原産のキク科の植物です。
フランスは「チコリコーヒー」が広く飲まれているそうです。
 
 

どんぐりコーヒー

どんぐりコーヒーはアクが強い関係でそこまで人気ではありません。
それでもどんぐりコーヒーは戦時中のドイツで
コーヒーの代わりとして存在感を出していました。
 
 

大豆コーヒー

大豆コーヒー」は、
健康食品としても有名な大豆を焙煎したコーヒーです。
ダイエット効果や女性ホルモンを整える作用があるために、
若い女性や妊婦から人気です。
 
 

玄米コーヒー

玄米コーヒー」とは、
玄米を遠赤外線でじっくりと焙煎し、黒焼きにしたものです。
黒焼きにすることで、玄米の栄養はもちろん、
玄米ポリフェノールやミネラルなどが生まれ、
身体の芯からぽかぽかに温め、
炭の吸着力と相俟って、体内の大掃除をしてくれます。
 
 
他にも、とうもろこし、ゴボウ、ジャガイモ、大麦など
代用コーヒーの材料になるものは意外にもたくさんあります。