代用コーヒー(Chicory)
「チコリコーヒー」は、チコリの根の部分を細かく刻み、
乾燥、焙煎し抽出したものです。
ノンカフェインで、その香ばしい香りや色がコーヒーと似ているため、
フランスでは愛飲されています。
少し苦味があり、コーヒーに似た香ばしい香り
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チコリコーヒーがヨーロッパで浸透した理由とは?
「チコリコーヒー」は、
19世紀に、フランスがイギリス製品をボイコットしたことにより、
珈琲豆が極端に不足したことから生まれました。
更に、第二次世界大戦が始まると、
ヨーロッパでは戦争の影響で安定したコーヒー豆の輸入が困難になり、
その代用品として「チコリコーヒー」が広く飲まれるようになりました。
現在でも「チコリコーヒー」は、
カフェインフリーで、かつその栄養効果から、
ヨーロッパ各地、特にフランスでは大変親しまれています。
チコリの効能
「チコリコーヒー」はカフェインフリーで、
水溶性食物繊維の一種である「イヌリン」が多く含まれています。
消毒、利尿作用があるため、
尿酸や老廃物などを排出する効果があります。
胃酸を減らし、肝臓を刺激して、
脾臓や胆のう、腎臓を浄化するのにも役立ちます。
駆風作用もあるため、
腸内にガスが溜まって苦しい時に飲むのもよいでしょう。
また、チコリ特有の成分として
「チコリ酸」(Chicoric acid)が含まれています。
これは、消化を促進する働きや肝機能を高める働きなどがあると
言われています。
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