優しいのみもの

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海洋深層水

ミネラルウオーター

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「海洋深層水」には
塩分が含まれるためそのままでは飲用に適しませんが、
脱塩などの処理を施したものが飲料水として販売されています。
 

海洋深層水の定義

 

 
「海洋深層水」とは、以下のように定義づけられています。
一般的には、太陽光が届かない水深200mより深いところにある海水のことを言います。
海洋深層水の特性は、水温(約9度)が一定で、表層の海水に比べて、生命活動に欠かせない窒素・リン・ケイ素などの無機栄養塩が多く、必須微量元素やさまざまなミネラルもバランス良く含まれています。
陸水や大気からの科学物質の汚染にさらされる機会が極めて少ないため、清浄性もあると言われています。
 

ミネラルウォーターではない

一般的には、「海洋深層水」は
いわゆる「ミネラルウォーター」の仲間として扱われていますが、
実は、「海洋深層水」は
「ミネラルウォーター」のカテゴリーに入っていません。
 
農林水産省の品質表示ガイドラインでは、
ミネラルウォーターの原水は
「特定水源より採水した地下水」と定めています。
一方、「海洋深層水」は「水深200mより深いところにある海水」です。
地下水を原料としていないため、
正式には「ボトルドウォーター」になります。
 

海洋深層水の特性

清浄性

 

 
深海200m以深のから取水した「海洋深層水」は、
陸水由来の汚染が少なく雑菌がほとんどいません。
深層水中の総生菌数は表層水と比べて非常に少ないという
調査結果も出ています。
 
低温安定性
太陽光が届かない深層水の水温は、表層水に比べて低温です。
また、表層水との混合が行われないために
水温が10℃前後と低温で、 年間を通じて一定しています。
 
豊富なミネラル

 

 
一般的な「ミネラルウォーター」は、
ほぼ全てが山の水で「カルシウム」を多く含んでいます。
これに対し、「海洋深層水」はミネラル分がバランスよく含まれ、
「マグネシウム」や「カルシウム」を始めとする
ミネラルを含むのが大きな特長です。
 
富栄養性

 

 
「海洋深層水」には、植物性プランクトンの成長に必要な
「ケイ酸」「リン」「窒素」などの栄養分を豊富に含んでいます。
 
海の生き物の源となる植物プランクトンは
チッ素、リン、ケイ酸などの栄養素をせっせと消費して生息しています。
この植物プランクトンをエサにする様々な動物プランクトンが集まり、
またこれをエサにする小魚、更に大型の魚が集まってくるという
食物連鎖が起きています。
 
ところで、その海の生き物の源となる植物プランクトンは、
海面に届く光量の1%以上の光がないと生活(光合成)が出来ません。
これはほぼ水深100m辺りまでで、これ以上の深さでは
植物プランクトンは光合成が出来ず休眠状態となり、
栄養素は植物プランクトンによって消費されずに
下の深い層へと沈んで蓄積します。
つまり「海洋深層水」は
これらの栄養素の貯蔵庫の役割を担っているのです。
「海洋深層水」には、
表層水の約5~10倍の無機栄養塩類が含まれていると言われています。