優しいのみもの

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奥深い「番茶」の世界

日本茶・茶葉

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番茶とは

 
日本茶の基本的な主流から外れたお茶である
「番外茶」を総称して「番茶」と呼びます。
茶葉の摘採期や品質、地域などによって、
様々な意味の「番茶」があります。
 
日本茶業中央会」では、番茶を次のように定義しています。
「大きい型の煎茶。
 原料が古葉や硬い新葉で、
 おおむね扁平(へんぺい)な形をしている。
 原料が硬化してから摘採して製造するものと、
 荒茶の仕上げ中に選別されるものと二通りある」
 
 
「番茶」の示すお茶の範囲は広いのですが、
大きくは次の4種類に分類されます。
  1. 「一番茶」摘採後の遅れ芽を摘採したもので、
    品質は良好。     ・・・・「一茶番」
  2. 「三番茶」を摘採せず、
    そのまま枝葉を伸ばしたものを
    秋に摘採したもので、量的には最も多い。
               ・・・・「秋冬番茶」
  3. 「仕上げ加工工程」で、
    大きく扁平な葉を切断せずに取り出し、
    製品化したもの。   ・・・・「頭」
  4. 北海道、東北、北陸地方では、
    地方語として「ほうじ茶」のこと。
 
 

番茶の特徴

 
番茶にもいろいろな種類がありますので、一概には言えませんが、
実は栄養成分が豊富なのです。
 
お茶に含まれる旨味成分の「テアニン」という成分は
日光に当たると「カテキン」に変化します。
そのため、
十分に日光に当たった番茶は「カテキン」の量が多くなり、
お茶らしい渋味を感じやすくなります。
 
「カテキン」はポリフェノールの一種で、高い「抗酸化力」があります。
そのため、老化や生活習慣病を招く
「活性酸素」を除去する働きをしてくれます。
「活性酸素」は、ストレスや不規則な生活、激しい運動、
お酒の飲みすぎ、喫煙などで増えやすくなるので、
忙しい時に「お茶で一息つく」のは、理に適った習慣なのです。
 
また「カテキン」は、
「抗ウイルス作用」「殺菌作用」「抗菌作用」もあるため、
細菌にもウイルスにも効果があります。
食中毒の原因となる「O-157(腸管出血性大腸菌)」などの食中毒菌や
胃潰瘍や胃がんの原因となる「ピロリ菌」の増殖も抑えるので、
食中毒予防や胃潰瘍予防に働きます。
 
更に、最近、メディアでも取り上げられている
「ポリサッカライド」と呼ばれる成分が豊富に含まれています。
この「ポリサッカライド」には、
血糖値を下げる効果があることが確認されています。
「番茶」に含まれる「ポリサッカライド」は、
一般的なお茶の何と4.5倍の量が含まれているそうです。
 
更に、一定量のカテキンを摂取し続けると、
肝臓での脂質代謝が高まり、エネルギー消費が高まるため、
体脂肪を低減する効果も認められているそうです。
 
 
緑茶には「カフェイン」が多く含まれているイメージがありますが、
日光を浴びると「カフェイン」が少なくなります。
成長した葉を使う番茶は、日光に当たる時間が長いので、
他の緑茶に比べて「カフェイン」の含有量が少なくなります。
「カテキン」などのお茶の栄養は摂りたいけれど
「カフェイン」は控えたいという方やお子様も
安心して飲めるのが魅力です。
 
 

番茶のおいしい淹れ方

番茶は、煎茶などと比べると、お湯の温度は下げず、
熱湯をそのまま注げばいいという簡単さが魅力です。
 
  1. 急須に茶葉を入れます。
    1人分でティースプーン1杯(およそ2~3g)が目安ですが、
    お好みの濃さに調整して下さい。
  2. ポットから熱湯(約100℃)を急須に注ぎます。
    (1人当たり約100cc)
    この時、急須を揺らさずに静かに20~30秒待ちましょう。
  3. 味と水色を均等にするため、少しずつ順に茶碗に注ぎます。
    まわしつぎをして、最後の一滴まで注ぎ切りましょう。
 
 
番茶を美味しく淹れるためには、大きめの急須が必要です。
番茶の茶葉は通常の煎茶よりも大きいことが多いからです。
また、番茶は煎茶とは異なり、一回に飲む量が多いので、
水を多く入れることが出来る急須を用意しましょう。
 
番茶を淹れる時は、
熱湯を使ってサッと淹れるのがポイントです。
番茶の茶葉は大きいので、
時間をかけてじっくりとしていると、
葉の中のカテキンが多量に分泌されてしまい、
渋い風味になってしまいます。
 
番茶のスッキリとした味わいを楽しむのであれば、
熱湯でさっと淹れて、ガブガブと飲むのがおススメです。