茶外茶
山野や人家の半日陰など、
少しジメジメした所を好んで生える身近な多年草です。
茎と葉に独特の臭いがある上、
生命力がとても強く、あっという間にはびこるため、
嫌がられることが多いようです。
しかし、そのニオイ成分「デカノイルアルデヒド」には
強い抗菌力があり、
体内に溜まった老廃物や有害物質を排出する働きがあります。
10種の薬効があることから「十薬」と呼ばれ、
日本薬局方にも収載される薬草です。
- 学 名:Houttuynia cordata
- 別 名:ジュウヤク、ギョセイソウ、ジゴクソバ
- 香り・風味:独特の臭気
- 科 名:ドクダミ科
- 使 用 部 分:葉、茎
- 主 な 成 分:フラボノイド(クエルシトリン・ケルセチン・
クエルセチン・コリン・ルチン)
ベンズアミド配糖体 - 主 な 作 用:解毒、利尿、血管強化、抗菌、殺菌、
血圧降下、緩下 - 注 意:特に知られていない
「クエルシトリン」は利尿作用や便を緩くする作用があるため、
便秘改善に利用されています。デトックス効果やダイエット効果が期待出来ます。
「デカノイルアセトアルデヒド」はドクダミの香りの元になっている成分で、
強い殺菌作用があります。この作用は乾燥させると失われてしまいます。
フィンランドの調査では、「ケルセチン」の摂取量が多い人ほど
虚血性心疾患での死亡率や喘息の発生率が低いそうです。
アンチエイジングに有効なだけでなく生活習慣の予防効果も高いです。
やや葉に似たクセのある味わい
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ドクダミには熱を加えたり乾燥させると、独特の臭気が弱くなります。
そこで、日陰に干したドライハーブをお茶に使います。
優れた解毒作用と緩下作用があり、便秘の改善に役立ちます。
利尿作用もあるので、むくみを改善したり、膀胱炎、尿道炎の症状を緩和するなど、
体内の水分調整に効果があると言われています。
また、毛細血管を丈夫にしたり、高血圧の軽減にも有効です。
<関連事項>
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