water drip (Ice coffee)
「ウォータードリップ」(水出しコーヒー)とは、
読んで字のごとく「水」で「抽出」したコーヒーのことです。
「ダッチコーヒー」 (Dutch Coffee・オランダのコーヒー)
とも呼ばれます。
通常コーヒーはお湯を用いて短時間で抽出しますが、
水でゆっくり時間をかけて抽出します。
上部に水を入れると、そこから下のコーヒーに
1分間に1滴ほどの
非常にゆっくりとしたぺースで水が落とされていきます。
器具にもよりますが、
おおよそ4人分が出来上がるのに、8時間以上はかかります。
普通の抽出との違いはコーヒーに熱を加えないことによって、
コーヒー本来の香りやコクだけを抽出し、
雑味や苦みを抑え、
丸みのある柔らかい飲み心地のコーヒーに仕上がります。
少し苦みの強い、深煎りのコーヒーが
水出しコーヒーにはおススメです。
[準備するもの]
- ウォータードリップサーバー
- コーヒー豆 : 40g
- 湯 : 50g
- 水 :500g
- スプーン
- キッチンスケール(計り)
[淹れ方]
1.コーヒー挽き豆を計って投入
2.お湯50gと挽き豆を馴染ませる
この工程でお湯を使うと、風味が豊かな味わいになります。
沸かしたお湯50gを3回に分けて注ぎ、
挽き豆と馴染ませていきます。
一回注ぐ毎にスプーン全体が湿るようにかき混ぜましょう。
全体が馴染んだら、押し付けないように平らにならします。
押し付けてしまうと、水の通りが悪くなって
抽出が上手く出来なくなってしまいます。
3.水を入れて抽出スタート
器具上部のサーバーに水を入れたら、後は待つだけです。
一滴ずつポタポタ滴るように設計されていますので、
上部の水がなくなるまで、ひたすら待ちましょう。
「ダッチコーヒー」と呼ばれていることからも分かるように、この抽出法はオランダ人によって考え出されました。
場所はオランダではなく、インドネシアです。
17世紀の初め、オランダの「東インド会社」は、
東南アジアの島国インドネシアにも進出していました。
その頃、インドネシアで栽培されていたコーヒー豆は、
苦味の強い「ロブスタ種」と呼ばれる品種で、
コーヒー文化が根づいていた西洋の人々の口には合わないものでした。
そこで、その苦みを軽減するために、考え出されたのが「ダッチコーヒー」(水出しコーヒ-)です。
オランダでいつも飲まれているコーヒーという意味ではなく、インドネシアでオランダ人が考え出したコーヒーの抽出法だから、この名前で呼ばれているのです。