Thyme(ハーブティー)
タイムという名前は、ギリシャ語の「勇気」に由来。
ヨーロッパでは勇気、気品の象徴とされ、
中世の婦人達は騎士のスカーフに、蜂とタイムの小枝を刺繍して、
その栄誉を称えたと言われています。
タイムには多くの品種がありますが、ハーブとしてよく用いられるのは、
「コモンタイム」です。
[ハーブティーの特徴]
ほろ苦く、キリっとした清々しい味と香り
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香
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ドライは特有の清々しい草毛の香りが強いです。
ティーも草系の香りがあり、爽やかさとクール感があります。
抽出8分以降は薬草系の香りが出てきます。
特徴的なツンとした刺激のある方向はチモールとカルバクロールの成分です。
またオイゲノールも含まれ、刺激のある強い香りが特徴です。
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味
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苦み・渋みのある、草を煎じた薬のようなかなり癖のある味で、
クール感とほろ苦さがあります。
抽出3分頃から苦味が出始め、時間が経つほど苦くなります。
8~9分頃からタンニン、苦味質が強くなり、エグ味も出てきます。
ピリリ!と香辛料のような強い刺激を口腔の奥の方に感じます。
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色
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・ドライ:白緑~茶緑
・水色 :濃いオレンジあるいは山吹色です。 薄黄色はアピゲニンやルテオリンによります。 時間による水色の変化は余り見られず、透明です。 |
ハーブティーの基本的な淹れ方
・1杯当たりの量:小さじ1
・ベスト抽出時間:蒸らし4~5分間
飲み方ワンポイント
香りが強く、クセのあるハーブのなので好き嫌いが分かれます。
飲み馴れていない方は量を減らすとよいでしょう。
強い香りなので、ぼやけたブレンドティーの風味と香りを引き締めます。
タイムが好きな方でも、8分程度の抽出がおススメです。
爽やかさが欲しいだけなら、1分でも大丈夫です。
効能
タイムの「チモール」という成分には、
特に優れた殺菌作用や抗菌作用があり、
風邪やインフルエンザ、胃腸炎などの感染症に効果を発揮します。
また、気管支を拡張して浄化し、痰を取り除くことから、
気管支炎や喘息の症状を緩和します。
消化促進作用もあるため、食べ過ぎた時に飲むのもよいでしょう。
そしてタイムの「カルバクロール」という成分には、
気分を高める効果があり、
ハーブティーにすると清浄効果で心身ともにスッキリ出来、
リラックス効果が期待されています。
その爽やかな香りは口臭予防にも役立ちます。