優しいのみもの

「優しい」・・って、私基準です。

シナモン(カシア)

Cinnamon [Cassia](スパイスティー)

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シナモンは、コショウ、クローブとともに、
「三大スパイス」として多くの国で利用されています。
ほのかな甘みを感じさせる独特の香りと
わずかに舌に残る辛みをもつ「シナモン」は、
世界でも最も古くから知られているスパイスです。
 
その歴史は古く、旧約聖書にも香料として登場していますし、
古代エジプトでは、その優れた殺菌、防腐作用から、
ミイラを保存する薬剤として用いられていたと言われています。
 
日本で古来「ニッキ」として使われてきたものは、
厳密に言うと、
「シナモン」とは別の種類の木で、香味も若干異なります。
 
 
セイロンニッケイ
(Cinnamomum verum)

スリランカ原産。
「セイロンシナモン」
また学名から

「真のシナモン」とも。
甘く品のある繊細な香りと

言われている。

シナニッケイ
(Cinnamomum cassia)

China原産。

「カシア」とも呼ばれる。
濃厚で甘く、

スパイシーな香りと言われている。

ニッケイ
(Cinnamomum sieboldii)

China原産、日本育ち。
樹皮の香りは弱く、

根の皮が使われる。

 
 

スパイスティー

 
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 甘味を含んだ、スパイシーな味と香り
 
 

健康効果

 
 シナモンを入れたティーは、
身体を温めたり、粘液の排出を促進する働きがあり、
風邪の諸症状を緩和するのに役立ちます。
神経強壮や弛緩作用もあるため、
精神的に疲れた時や不安で一杯になった時に飲むと、
気持ちが落ち着くでしょう。
消化器系を温め、機能を活発にする働きから、
消化不良や吐き気も緩和します。
 
「シナモン」には水分を排出してくれる
「カリウム」が豊富に含まれているので、
むくみの防止に効果があります。
それに加えて、「シナモン」には
脂肪細胞を縮小させる働きもあるので、
脂肪の燃焼を促してくれ、
更には、血糖値をコントロールまでしてくれるので、
ダイエットには効果的と言われています。
 
ただ、「シナモン」に含まれる「クマリン」を過剰摂取すると
肝障害を引き起こすと言われています。
適量を摂取している分には、
副作用の心配はありませんので、ご安心を!
 
 
シナモン(カシア)
  • 学  名:Cinnamomum verum
  • 和  名:セイロンニッケイ、シナモン
  • 科  名:クスノキ科
  • 使用部分:樹皮
  • 主要成分:タンニン、粘液質、ゴム質、糖類、樹皮、
         シュウ酸カルシウム、クマリン
  • 作  用:血行促進、弛緩、強壮、神経強壮、鎮痙、
         収斂、消化、殺菌
  • 注 意 点 :スパイス程度の少量使用は特に問題はないが
         治療目的の大量使用、サプリメントとしての
         使用は、妊娠中は避ける。
         降圧剤、糖尿病の薬を飲んでいる人も
         大量使用は避ける。