Ginger(スパイスティー)
3000年も昔から熱帯で栽培されてきた、
歴史の古いスパイスの1つです。
インドのアーユルヴェーダ、インドネシアのジャムウなどで
風邪や悪寒に効果のある薬として用いられてきたハーブです。
日本では奈良時代から栽培されています。
スパイスティーの特徴
香りと風味
香
|
ドライはスパイシーで甘く土っぽい強い香りで
刺激的です。
ティーはスパイシーな爽やかさの奥に
甘く土のようなどっしりとした香りです。
時間による香りの変化は余りありません。
|
味
|
辛味成分(ジンゲロール・ショウガロール)があり、
ピリピリと辛いですが、
相反して甘味もあり、土っぽい風味も感じられます。
湯を注いですぐに辛味が出ます。
抽出時間が長くなると
辛味も出て、苦味や雑味なども出ます。
冷めると甘い風味が減少するため、
苦味、酸味が分かりやすくなります。
|
色
|
・ドライ:黄土色
・水色 :黄土色。 1分ならクリーム色ですが、
2分から黄土色が出てきて 強くなっていき、濁ってきます。
|
スパイスティーの基本的な淹れ方
・1杯当たりの量:小さじ1(砕いたもの)
・ベスト抽出時間:蒸らし3分間
ブレンドにおすすめのハーブ
- 冷 え:イチョウ、ローズマリー、エルダーフラワー
- 食欲不振:レモングラス、レモンピール、ジュニパー
- 吐き気 :ペパーミント、レモンマートル
飲み方ワンポイント
水色を白濁させたい場合に使えます。
ピリリとした辛さがぼやけた味を引き締めて味をまとめます。
刺激的なハーブなので敏感な時期には避けた方が良いでしょう。
ジンジャーのコーディアルを作っておくと、
刺激やアクセントを付けたいアレンジティーに重宝します。
健康効果
乾燥させた根を浸出させた「ジンジャーティー」は、
身体を温める効果が高いです。
足先までポカポカと温まるので、冷え性の人や、風邪の引き始め、
悪寒を感じる時などに飲むとよいでしょう。
また、胃を温めることで、食欲を促し、消化を助ける働きもします。
乗り物酔いを緩和させるのにも効果的です。
炎症を鎮める消炎作用もあるので、
関節炎や気管支炎にもい役立ち、痰を出しやすくしてくれます。
ピリリとした辛味は、
「ジンジャロール」「ショウガオール」「ジンゲロン」という成分で、
血行を促進するため代謝が高まり、身体を温める作用があります。
体温が上がるので冷え症が改善されるとともに
免疫力もアップします。
また、殺菌・抗菌作用があることから、
食中毒の予防として肉や魚とともに用いたり、
風邪の引き始めに生姜湯を飲む習慣もこの作用を利用しています。
香り成分の「ジンギベレン」には健胃作用があるなど、
有効成分が大変多く、相乗的な効果も期待出来ます。
データ
関連事項
生姜 |
ジンジャー |
ジンジャー精油 |