優しいのみもの

「優しい」・・って、私基準です。

ティースプーン

茶器 

f:id:linderabella:20200711082012j:plain

 
「ティースプーン」には、
茶葉をすくってポットに入れるためと、
砂糖を入れたり、牛乳を入れたりした時に
撹拌して飲むために添えるという
2つの目的があります。
 
ティースプーンをカップにを入れてかき回すと、
ふわっとよい香りが漂って、幸せな気分になるものです。
 
 
17世紀、紅茶やコーヒーには、
スプーンを使って砂糖を入れて飲むようになりました。
18世紀までに、
「紅茶用」と「コーヒー用」のスプーンに区分がついたようですが、
正確に決まったサイズはありません。
 
ところで、
ティースプーンがコーヒースプーンよりも大きいということは、
意外と知られていないのではないでしょうか?
 
日本では厳密に規格などはないのですが、
一般的には、ティースプーンは13〜14cm程のものが多く、
コーヒースプーンはそれよりも小さなものを指します。
ティースプーン1杯ですくえる茶葉は大体約2g程で、
コーヒースプーンになると1.5g前後とやや少なくなります。
手持ちのティースプーンが何ml入るかきちんと計算し、
いつも同じスプーンを使えば、濃さのバラつきを防げます。
(コーヒー用で代用する場合も同じ。)
 
それから、カップの中でスプーンを回して攪拌する時、
太陽の巡りと同様の時計回りが普通ですが、
左回りにすると不幸を招くという迷信もあるそうです。
 
 

ティースプーン選びのポイント

 

 

材質

ティースプーンには様々な材質のものがあります。
材質によってお手入れ方法や、食洗機に対応しているかなど
扱い方も異なります。
 
ステンレス

扱いやすさ重視なら、何といっても「ステンレス製」です。
ステンレス(stainless steel)は、
ステイン(汚れやサビ)レス(つかない)という意味があります。
輝きが長続きしやすく、耐久性の高いステンレスは食洗機でも洗えます。
また、販売されている数も豊富で、
シンプルなものからおしゃれなデザインのものまで、
バリエーションに富んでいるので、
ティーカップとのコーディネートも楽しめそう!
 
合金

ニッケルや銅、亜鉛などを用いた合金のティースプーンは、
高級感のあるミラーのような輝きで、
見た目に美しいだけでなく、
強度を高めていたり傷付きにくかったりなど、
機能性を重視したタイプも多く、
1本は持っていて欲しい、おススメの素材です。
 
銀製

高級カトラリーの定番材質である「銀」。
1本で数万円するものも多く、高価なのですけれど、
細やかな彫刻が施されてたり、長年手をかけてれば美しさが増します。
勿論、食洗機非対応ですし、
専用のクロスを使ってお手入れしなくてはならないのですが、
憧れのカトラリーですよね。
 
磁器製

滑らかな口当たりが優しい「磁器」のティースプーン。
汚れも落としやすく、食洗機で使えます。
おしゃれなイラスト入りなどデザイン性も高く、
一味違ったティースプーンをお探しの方におススメです。
 
木製

ほっこりとした温かみが魅力の「木製」のティースプーン。
木が持つ、優しくて、温かな印象と素朴な手触りが魅力です。
ただ、洗浄後にはきちんと乾燥させてカビさせないように気をつけましょう。
 
 

デザイン

ティースプーンは本来、単品で使用するというよりも
「ティーカップと合わせる」ことを前提としたカトラリーです。
インテリアや気分に合わせて、自由な感性でチョイスして下さい。
 
 

ブランド

 王室御用達ブランドや、広く知られる人気ブランドがあります。
 
「カイ・ボイスン」
 
デンマーク王室や大使館において愛用されているティースプーン。
1951年ミラノ芸術展にて、グランプリを獲得してから
不動の人気を誇るカトラリーとなりました。
持ち手の細さとスプーンの部分が絶妙なバランスで出来ており、
スッとしているデザインが特徴的です。
品の良さが感じられるスプーンです。
 
 
「クチポール」
 
オシャレなセンスが光るスプーンです。
ポルトガルを代表するカトラリーブランドが手掛けるクチポールは、
デザインから成型、仕上げの全てを自社で行なっています。
 
 
「ミントン」
 
英国大使館などで使われているオシャレなカトラリーです。
ヴィクトリア女王に因んだヴィクトリアアストロベリーシリーズは、
持ち手に野苺がデザインされていて上品なデザインが人気です。
他にも、ハドンホール城のタペストリーをモチーフにデザインされた
ハドンホールシリーズは柄がオシャレで、贈答品としても喜ばれそう。
 
 
「Zwilling」
 
ドイツで刃物づくりの老舗メーカー。
厳しい品質基準をパスした最高級の品質が保証されたプロ仕様の
プレミアムブランドです。
時代に流されないシンプルなデザインのティースプーンは、
さりげない存在感でどんなシーンにも合います。
 
 
「SUNAO」
 
「日本の食卓に合うカトラリー」をコンセプトに、
日本人の手に合うよう少しコンパクトに作られた機能的なスプーンです。
奇抜なデザインを使わず、
すくう部分へかけてのカーブや持った時の前後の重量感、
持ち手のフィット具合など、機能性のクオリティを追及されたブランドです。
切りっぱなしたような柄の部分が特徴的で、
シンプルだけど使いやすい「持った時に良さが分かる」スプーンです。
 
 
「ラッキーウッド」
明治元(1868)年創業の小林工業が
日本で最初に作ったカトラリーブランドです。
量産化と高品質なモノづくりを目指し、戦後すぐにステンレスに着目。
紆余曲折しながらもステンレスカトラリー生産を進めてきました。
長年愛用される超ロングセラーのブランド「ラッキーウッド」は
シンプルなデザインが美しい、日本が誇るカトラリーです。