紅茶の歴史(History of tea imports in Japan)
日本が初めて紅茶を輸入したのは
明治20(1887)年のことで、
たったの100kgでしたが、イギリスから輸入されました。
明治39(1906)年には、
輸入食材店の老舗・明治屋が
リプトン紅茶を輸入し、販売を開始。
ハイカラな飲み物として、
たちまち上流階級の人たちに受け入れられました。
昭和2(1927)年に
「三井紅茶」(現在の日東紅茶)が日本初の国産紅茶の販売を
開始すると、紅茶は一般家庭でも飲まれるようになっていきました。
昭和14(1939)年には、
「日本紅茶協会」の前身「紅茶協会」が設立されます。
昭和46(1971)年、
紅茶の輸入が完全に自由化されると、
世界中の色々な紅茶が
日本にいながら楽しめるようになりました。
「ティーバッグの導入」や
「缶入り紅茶ドリンクの開発」などを契機に、
紅茶の消費は飛躍的に増加しました。
また、リーフティーへの関心も呼び起こされ、
紅茶の魅力が見直されてもきました。
現在、日本で消費される紅茶のほとんどは輸入品ですが、
静岡や熊本、三重などで上質な国産紅茶が生産されています。