紅茶の産地
インドの北東にはセブンシスターズと呼ばれる7つの地域があります。
インドの奥座敷のようなこの7地域の内、アッサム州で作られているのが
「アッサム茶」です。
アッサム紅茶の年間生産量は約63万t。
インドの年間生産量約120万tの約50%を占めるのですから、
まさにインドを代表する紅茶産地と言えます。
アッサムは平原の産地です。
1年の内4カ月は平均最高気温が30℃を超え、雨量は月によっては400から500mmに達するという高温・多雨型です。
アッサムの作付面積は30万haとも言われ、インドのティーボード(政府紅茶局)によると、敷地面積が10.12ha以上の大規模茶園だけでも767もあります。
中高木「シェードツリー(庇陰樹)」の存在が、茶園の風景にアクセントを添えています。
歴史
アッサムでの茶産業は、1830年代末から1840年代初頭に本格化します。
「インド産業の父」とも呼ばれるジョージ・ウィリアムソンが、それまでの中国酒への執着を捨てて、この地に自生し、環境適正の合った「アッサム種」を増やして使用し始めたことが転機の一つとなったと言われています。
アッサムのクオリティーシーズン
❶ ファーストフラッシュ(3月~4月頃)
3月頃から芽吹く新芽で作られます。
柔らかな味わいを楽しむことが出来ます。
❷ セカンドフラッシュ (5月~6月頃)
5月~6月頃に芽吹いた新芽で作られます。
アッサムらしさがよく現われ、上質なアッサムを求める世界の紅茶ファンに最も注目される時期です。「ゴールデンティップ」を豊富に含む、見た目にも美しい「Tippy Tea」と呼ばれる紅茶が数多く登場するのもこの時期です。
❸ モンスーン (7月~8月頃)
雨季の紅茶。
❹ オータムナル(10月~11月頃)
モンスーンが去った後、10月以降に芽吹いた新芽で作られる1年で最後の旬です。
雨季の紅茶よりは輪郭のはっきりした個性を持ちます。