茶器（ROYAL ALBERT）
「ロイヤルアルバート」は、
トーマス・ワイルドと息子トーマス・クラーク・ワイルド親子により
ストーク・オン・トレントで創業しました。
ブランド名の「アルバート」は、創業者が英国王室を愛するが故に、
女王夫妻の孫アルバート・ジョージ王子（後のジョージ5世）に因んだものです。
１８９７年にはヴィクトリア女王即位６０周年記念の品を手掛け、
1978年にはエリザベス女王から表彰を受けました。
1904年に「ロイヤル」の称号が与えられ、英国王室より御用達を賜って以来、
王室御用達の名に相応しいハンドペイントの素晴らしい製品を作り上げ続ける一方、
リーズナブルな価格のボーンチャイナを提供するという方針も一貫して持ち続けて
います。
WWRDグループホールディングスの一員となりました。
ですが、美しく優雅なシェイプ、アンティークな雰囲気漂うフローラル柄、
豪華な金彩など、ヴィクトリア時代を偲ばせる英国的なデザインが、
今も世界中の人々を魅了しています。
オールド・カントリー・ローズ
１９６２年に発表。
イギリスの国花であるバラの花柄を古典的に描いたもので、
誰にも親しまれるデザインが人気を呼んで、
単一デザインで総生産１億ピース以上と、世界最大生産数のベストセラーと
なりました。
「オールド・カントリー・ローズ」に用いられている
「モントローズシェイプ」は、
紅茶を最もおいしく飲むための究極のシェイプと言われています。
上半分は横に向かって広がっていますが、
これは紅茶はコーヒーと違い、出来上がる時の温度が非常に熱いことから、
紅茶の表面積部分を稼ぎ、速く冷まして飲むためです。
また、下半分はウエストから丸く膨らんでいて、
この部分の対流で紅茶の温度と旨みを保てるようになっています。
高台（スカート）が付いている物が「正式なタイプ」、
付いていない物が略された「カジュアルなタイプ」と評されますが、
高台がついていると、ソーサーから直接熱が奪われにくくなり、
機能的にも非常に重要な役割を担っています。
