優しいのみもの

「優しい」・・って、私基準です。

ティーキャディスプーン

茶器(Tea Caddy Spoon)

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「ティー キャディ スプーン」は、
18世紀後半に、
茶葉をティーポットに入れるためのスプーンとして、
イギリスで作られました。
 
17世紀の後半、
オランダ経由でイギリスに紅茶が入り始めた頃、
紅茶はとても高価で、
ごく一部の王族帰属や富裕層の人達に
権力の象徴として求められていました。
高価なだけに、茶の保管はとても厳重でした。
そこで考えらえたのが、
宝石箱と同じような茶箱を作らせ、鍵をかけて保管すること。
この箱は「キャディボックス」(Caddy Box)と呼ばれました。
この箱の中には、更に2つの箱があり、
緑茶と紅茶がそれぞれ入れられ、
この2種類の茶葉を見せびらかすために使われたのが
「ティーキャディースプーン」でした。
 

 
「ティーキャディースプーン」は、コレクターもいるくらい!
アンティークでも人気の一品です。
そして、「貝 shell」のモチーフが多いって、ご存じですか?
これは、かつて、Chinaから茶を輸入していた時代、
茶箱に入ってきた茶を吟味する時、
茶葉をすくうためにスプーンの代わり使われたのが
「ホタテ貝の殻」であったからということに因んでいると
言われています。
 
ただ、是で実際に茶葉を計ったり、
メジャーの代わりとして使用することはあまりありません。