コーヒー豆
コーヒーには、豆の違い、味わいの違いなどでランクがあります。
それが値段の違いにもなるので、美味しいコーヒー選びの指針にもなります。
最近注目を集めている「スペシャルティコーヒー」は、
1970年代にアメリカで始まった
「飲んで美味しい」と評価されるコーヒーに対する呼称です。
当初は基準なども漠然としていましたが、
その後カッピングという官能検査でスコアが100点満点のうち80点以上のものが
「スペシャルティ」に認定されるようになりました。
その定義とは、「生産履歴が明確でしっかりと管理された高いクオリティを有し、
際立つ風味特性を持つ美味しいコーヒー」であること。
「プレミアムコーヒー」や「コマーシャルコーヒー」、「ローグレードコーヒー」
などが選ばれます。
生産地や農園が明確化されていますが、
最も流通量が多い「コマーシャルコーヒー」は生産国毎に分けられるため、
出荷される際、産地毎で独自に行われる産地の標高での区分けや
豆のサイズ(スクリーン)、欠点数などによって
グレーディング(等級付け)されます。
豆の袋などに「グアテマラSHB」などと記されているのが、
このグレーティングに当たります。
生産国による主なグレーティング方法
現在、ユニバーサルなグレーディングの基準はなく、
以下の1~3の方法を、各国独自の基準で行われています。
サイズや標高に関わらず、純粋な味わいを官能検査で評価します。
1.産地の標高
昼夜の寒暖差が大きい高地で栽培されたコーヒーは風味が豊かだと言われ、
産地の標高が高いほどグレードが上がります。
2.豆のサイズ(スクリーン)
スクリーンとは、豆の大きさを量るふるいのことを言います。
珈琲豆は粒が大きいほど高品質とされます。
このグレーディング(等級付け)はコロンビアやケニアなどで採用されています。
3.欠点数
コーヒーの味を損なう欠点豆や小石などの異物の混入率で判断します。