茶器(Spode)
1770年にジョサイヤ・スポードが創業した
イギリスの名窯「スポード」(Spode)は、「英国4大名窯」の一つです。
「ピーラーラビット」の作者ビアトリクス・ポターも
このスポードの食器を愛用していました。
1784年には「銅版転写技術」を編み出し、
美しく繊細なデザインを大量生産することを可能にしました。
また1800年、息子のジョサイア2世の時代に
「ファインボーンチャイナ」の製品化を成功させたことでも有名です。
1806年に、ジョージⅣ世より英国王室御用達の栄誉を得ました。
初代スポードが開発した銅版転写技術を現在でも堪能出来るのが、
1816年に発表された「ブルーイタリアン」です。
200年近くもスポードの定番品として今も世界中で愛されています。
古代ローマの伝統的風景をモチーフとしながらも、
ヨーロッパと東洋の文化の融合が端的に現れた一例と言えるでしょう。
現在は「Portmeirion社」の傘下ですが、今もその伝統は脈々と息づいています。