日本茶の道具
急須を選ぶ時には
3つに注意して選びましょう。
1.急須の形とサイズ
① 急須の取っ手の位置による違い
(横手型/後手型/上手型/宝瓶)
② サイズ
急須のサイズは、普段の暮らしの中で飲む量を考えて
購入することをおススメします。
大体の目安は次の通りです。
[急須のサイズと人数の目安]
・1人~2人用:100ml~200ml
・2人~3人用:200ml~340ml
・3人~4人用:340ml~480ml
2.急須の素材
一般的な陶器や磁器の他、鉄器やガラス、樹脂など、
様々な素材の急須があります。
今も昔も人気ナンバー1は「陶器」の急須です。
特に人気のある「常滑焼」や「萬古焼」は
お茶のタンニンを減少させ、
渋みの少ないまろやかな味にしてくれると言われています。
一方、「磁器」の急須は、
材料が石粉なので、組織が大変細かい上に、
1300度と非常に高い温度で焼くため、
表面がしっかりと焼き締められ、
香りや成分が吸着しにくく、お茶の味をそのまま出せます。
「ガラス製」の急須は、
茶葉が開いていく様子や色の変化などを見て楽しめる他、
お茶の味や香りをそのまま出す特徴があります。
素材によって味も変われば、
持ちやすさやお手入れのしやすさも変わってきます。
3.急須の網
急須の網には大きく6つの種類があります。
- ささめ
- 平網
- 底網
- 帯網
- ポコ網
- かご網
それぞれの特徴を知り、使い勝手の良い急須を選びましょう。
最後に、 実際に購入する際に気を付けなくてはいけないことを
紹介致します。
1.急須の蓋の穴
急須の蓋に穴があるのは、
お茶を急須から出しやすくするためです。
穴の直径が小さかったり、
急須をコーティングする釉薬が詰まっていると
お茶が出難くなります。
ですから、急須の蓋の穴がしっかり開いているか
チェックしましょう。
2.急須の蓋と胴
急須の蓋と胴に隙間があると、
お茶を注ぐ時に蓋からお茶が漏れ出します。
購入前に、急須の蓋と胴がしっかりとフィットしているか
チェックしましょう。
3.持ち手の角度(横手型急須を選ぶ場合)
急須の持ち手の角度は
急須の注ぎ口に対して85〜90度だと
持ちやすく、お茶を注ぎやすいです。
購入前に急須を手に取り、
ご自身の手にフットするかチェックしましょう。
4.口先
急須の口の先が「筒型」で「厚みが同じ」ものは
水切れが悪い場合があります。
急須を購入する前に、
可能でしたら水を入れて水切れが良いかチェックしましょう。