日本茶
茶外茶 「クミスチン」はシソ科の植物。 6月から11月にかけて白や薄紫の可憐な花を咲かせます。 マレー語で「ネコのヒゲ」を意味するこの名前は、 上向きにピンと反って長く伸びた雌しべが猫の髭に似ていることによります。 クミスクチンの葉茎を乾燥させ…
茶外茶 日本人に馴染み深い「ハブ茶」は、 「胡草」(えびすぐさ)というマメ科の植物の種子が原料です。 眼精疲労や充血、花粉症などのアレルギーによる涙目など、 目のトラブルに用いられてきました。 「明(視力)を開く種子」という意味から「決明子」(…
番茶(温) 梅干し・醤油・番茶などで作る冷え対策に最適なお茶です。 [材料](1杯分) 番茶 :適量 梅干し :1個 醤油 :小さじ1 生姜のおろし汁:小さじ1 [作り方] 梅干の種を取り、果肉を崩したら湯呑に入れる。 1に醤油と生姜のおろし汁を加え…
茶外茶 「葛湯」とは、葛粉から作ったとろみのある温かい飲み物で、 少なくとも7〜8世紀頃から日本で飲まれてきたものです。 原料の葛粉は、クズという植物から作られます。 クズの根を砕いてデンプン質を取り出して作ったもので、 根を細かく切断して水に…
茶外茶 キク科の多年草で、各地に野生していて道端にもよく見かける「蓬」(よもぎ)。 春先に、若葉を摘んでゆでてから草餅や草団子に入れることから、 別名「モチグサ」とも呼ばれています。 葉の裏に細かい綿毛があるのが特徴で 「モグサ」として鍼治療の…
茶外茶 金木犀(きんもくせい)の花を乾燥させたお茶「桂花茶」(けいかちゃ)。 金木犀(きんもくせい)の甘い香りがリラックスさせてくれます。 お茶として飲む場合は、 緑茶やウーロン茶などの風味付けとして加えるのが一般的。 お湯を注ぐと、ふわっと甘…
茶外茶 食用の菊の花の部分を乾燥させたものを「菊花」(きくか、きっか)と言います。 「菊花茶」に使用されるキクは、 主に「甘菊」(カンギク)、「抗菊・黄菊」(コウギク)、「除菊・白菊」 (ジョキク)の 3種類で、日本でも食用菊として各地で栽培さ…
日本茶 日本茶には色々な品種がありますが、 最も多く栽培されているのは、「やぶきた」です。 その作付面積は、全国の茶園の70%以上を占めます。 やぶきたは、明治時代に静岡県の杉山彦三郎によって選抜されました。品質が良くて収量も多い上、栽培地を…
日本茶 日本茶は、開封後、1カ月以内で飲み切れる量を、 その都度購入するのが理想ですが、なかなか難しい。 お茶を出来るだけ良好な状態を保っておきたい。 保存に難しいことはありません。 ちょっとした気使いで美味しいお茶を頂くことが出来ます。 お茶…
禅 語(出典『碧巖録』) 比べてみてどうだろうか、の意。 何か。如何に同じ。 大燈国師(だいとうこくし)が弟子達に課した「三転語」の最初に用いられている。 すなわち 「朝(あした)には眉を結び、夕には肩を交ゆ、我何似生」というもので、 朝におはよ…
禅 語(出典『五家正宗賛』) 「不風流処也風流」 (ふうりゅうならざるところまたふうりゅう)から採ったもので、 これまた風流で大変結構という意味ではなく、 風流でも何でもないが、そのことが風流であるということ。 ともすると趣向や技巧を凝らして風…
禅 語(出典『五燈会元』) 心は移ろいやすく、捉えがたいものだというたとえ。 「破沙盆」は割れたすり鉢のこと。 密庵禅師(みったんぜんじ)が師の応庵禅師に 「仏の本質とはいったいどのようなものでしょうか」と尋ねたのに対して 「破沙盆」と答えた故…
禅 語(出典『碧巖録』) ふわっと落とした毛がスパッと切れるほどの鋭利な剣のこと。 私達が本来持っていなければならない仏性をたとえたもので、div しがらみや煩悩を断ち、執着を断つ心の働きである。 私達はこの剣を研ぎ澄まさなければならないが、それ…
禅 語(出典『五燈会元』) 自分が一日になすべきことをしなかったら、その日は食事をしない、ということ。 「作」は働くの意味で、全問における作務のこと。 唐代の名僧、百丈懐海(ひゃくじょうえかい)は年老いてもなお、 毎日の作務を怠らなかった。 老…
禅 語(出典『七仏通戒偈』) 悪いことをしないで、善いことだけを行いなさい、ということ。 釈尊以前の七仏が、共通して説いた 「諸悪莫作、衆善奉行、自浄其意、是諸仏教」の偈の中にあり、 釈尊以来、仏教の根本を伝える重要な言葉。 唐代の道林禅師は、…
禅 語 月日の経つのは早く、また時間は待ってなどくれないから、 時間を大切にしなさい、ということ。 月日の過ぎ去る速さは、 まさに「光陰如箭」(こういんやのごとし;『五燈会元』)や 「光陰似流水」(こういんりゅうすいににる)である。 また、過ぎ去…
禅 語 春を迎えて、林に分け入ると、至る所で花が咲いている。 この句の後に、 「秋沈萬水家々月」 (また秋になれば、月が家々の清らかな水に映って輝いている)が続く対句。 万物の普遍的な心理である仏性は、あらゆるところに満ち溢れ、 それはどこにあっ…
禅 語 どのようなものを指して、 変わり者の中の変わり者と言うのか、という問いかけ。 「異」は、異形異類、変わり者という意味である。 では、変わり者とは何か。 China唐代の臨済僧、南泉普願(なんせんふがん)は臨終を前にして、 弟子に 「あなたは亡く…
禅 語(出典『虚堂録』) 一輪の花が開き、そのことによって天下に春がやってきた、ということ。 単に春の訪れを感じさせる語句としても使われる。 一輪の花を、禅の初祖・達磨大師に置き換えると、 達磨大師がインドからChinaニやって来て禅を伝え、 そのこ…
禅 語(出典『景徳伝燈録』) 対句である。 青くそびえる山は不動のものであり、 その周りに白雲がやって来てはまた去っていくという情景。 山という不動の世界は、 厳然と動じることのない心、つまり仏性をたとえたものであり、 雲という動く世界は、自由に…
禅 語(出典『続伝燈録』) 松の緑は千年も万年も変わることがない。 この句の後に続く 「不入時人意」(ときのひとのこころにいらず)と対句になっており、 二句を合わせて理解すると、意味が更に深まる。 つまり、松の美しい常緑に気が付く人が少なくて残…
禅 語(出典『東坡禅喜集』『柳公権詩』) 宮殿の中を風が吹き抜け、微かに涼しさを感じる、ということ。 この句の前に 「薫風自南来」(くんぷうみなみよりきたる)があり、対句になっている。 北宋代の禅僧で、『碧巌録』の著者である圜悟克勤(えんごこく…
禅 語(出典『彭沢集』) 夏の雲は空高くに湧き起こり、あたかも奇峰が連なっているように見える。 六朝(りくちょう;229~589)時代の東晋の詩人、陶淵明の詩句にある言葉。 「奇峰」と言えば、China四川省の中部にそびえる 峨眉山(がびさん)の奇岩を思…
禅 語(出典『虚堂録』) 「看々」はみるみるうちにと言う意味の他に、よく見なさいという意味がある。 「臘」はここでは「命」のこと。 従って、自分の命が尽きようとしていることを、しっかりと見届けなさい、 ということ。 人生は味方によっては長くもあ…
禅 語(出典『人天眼目』) 一条の鉄線が万里の果てまで、真っ直ぐに続いている。 このように、途中で横道にそれることなく、一つの道を最後まで歩き続けなさい、 ということ。 「一條鐵」とは、どこまでも続く一本道の事で、絶対的な心理や純粋な心を指す。…
禅 語(出典『臨済録』) 何事もしない人こそが貴人である、ということ。 臨済禅師の言葉であり、禅師は 「無事是れ貴人、但だ造作すること莫れ平常なり」と説いた。 「無事」とは「無為」のこと。 つまり、何の造作を加えることもなく、一切の計らいを配す…
禅 語(出典『王維詩集』) 天地自然と一体化した境地の事。 唐代の詩人で、画家でもある王維の「終南別業」という詩の一節で、 「行至水窮處」(ゆきてはいたるみずのきわまるところ) の後に続く一句である。 川の流れを辿っていくと、いつの間にか源に至…
禅 語(出典『碧巖録』) 真っ赤に燃えている炉に、一片の雪が舞い落ちて瞬時に無くなるように、 跡形を残さないこと。 人間の儚い命や寿命、 また煩悩や妄想が一瞬のうちに消え去る意味でもつかわれる。 正確には「紅爐上一點雪」。 禅の悟りを体得した人は…
禅 語(出典『六祖檀経』) 人間は本来裸であり、一物も持たない、ということ。 「本来」は元々、「無一物」は何もないという意味。 禅宗の六祖慧能禅師が自らの悟りの境地を、この一句に託した。 人間葉物を所有すれば、その者に執着して妬みや争いが生じる…
禅 語(出典『碧巖録』) 毎日毎日がかけがえのない最良の日である、ということ。 唐代の禅僧である雲門禅師の言葉で、広く知られた禅語の一つ。 人生には、晴れの日もあれば雨の日も、 また楽しい日もあれば悲しくて辛い日もある。 しかし、悲しい時は泣い…