Dandelion(ハーブティー)
春先になると、道端に黄色い花を咲かせる「ダンデライオン」。
日本では「タンポポ」と言い、約20種自生しています。
煎った根を使った「タンポポコーヒー」はとても香ばしい味で、
ノンカフェインのコーヒーとして人気があります。
欧米では「自然の薬局」と言われるほど有用なハーブで
日本でも根は生薬として
食欲増進、胆汁分泌の促進、便秘の解消などで用いられてきました。
ハーブティーの特徴
春を思わせる、軽い甘味のある味と香り
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葉と根の2か所を用いる珍しいハーブで、
葉は利尿を、根部は強肝を目的に用います。
利尿作用が高く、身体のむくみを取ったり、
毒素を排出するハーブとして知られます。
また、消化不良や便秘を解消するのにも役に立ちます。
更に、母乳の出を良くする働きもあります。
香
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ドライは根や土っぽさを連想する香りです。
ティーはローストしない状態では、
土や草の香りにどこか甘さを持ち合わせた香りで、 漢方薬ともシロップとも取れるような香りです。
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味
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味の方も香りと一緒で、薬っぽい苦みがあり、
その中に僅かに水溶性炭水化物(イヌリン)の甘味が感じ取れます。
ローストするとコーヒーのような風味になります。
苦味はタラキサシンの苦味です。
抽出時間を長くすると、苦味や酸味が出てコーヒーに近づきます。
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色
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・ドライ:こげ茶。ローストすると濃くなります。
・水色 :ローストはアーモンド色。 5分くらいで急に色付き、長時間抽出すると濁ってきます。 |
ハーブティーの基本的な淹れ方
・1杯当たりの量:小さじ1
・ベスト抽出時間:蒸らし5~6分間
飲み方ワンポイント
長く抽出すると苦味や雑味が出ます。
ブレンドする際、よく出したい時は細かく砕いて下さい。
媒染の旨味を加えたい時に加えると、香ばしさも増します。
フェンネルなどのスパイスとのブレンドや
ミントとのブレンドもおススメ。
苦味が苦手な方は、ハチミツや黒砂糖を入れて飲むのもおススメです。
濃いめに作ったハーブティーに、
ミルクを注ぐとカフェオレのような味わいになり、
飲みやすくなります。
「強肝のハーブ」
苦味は胃腸の働きを活発にし、肝臓の働きを強化します。
タンポポ(ダンディライオン)、アーティチョーク、ミルクシスルの
3つのハーブは、「強肝のハーブ」として知られています。
作用が強くて一番苦いのが「ミルクシスル」です。
苦みハーブを飲みやすくするために、ペパーミントを少し加えてみて下さい。
根を焙煎したものは
ノンカフェインでヘルシーな「タンポポコーヒー」として
飲まれています。
- 学 名:Taraxacum officinale
- 別 名:ショクヨウタンポポ、クロックフラワー、
セイヨウタンポポ(西洋蒲公英) - 科 名:キク科
- 原 産 地:北半球温暖地域
- 使 用 部 位:葉、根
- 香り・風味:コーヒーに似た香りと苦み
- 主 な 成 分:イヌリン、タラキサステロール、苦味質、
カフェ酸、ミネラル - 主 な 作 用:緩下、強肝、催乳、利胆、利尿
- 適 応:肝臓・胆嚢系の不調、
便秘、消化不良、リウマチ - 注 意 事 項:胆汁管の傷害、重篤な胆嚢炎、腸障害が
ある方は使用を避けて下さい。
キク科の植物にアレルギーがある方は
注意が必要。
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