優しいのみもの

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ISOが定めた「紅茶の正しい淹れ方」

紅茶を淹れる

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紅茶の正しい淹れ方が、
ISO(国際標準化機構)で制定(ISO 3103)されています。
 
1980年に「英国規格協会」が定めた「BS 6008:1980」を基にして、
第34技術委員会(食品工業)の第8副委員会(茶)で定められました。
 
これは、イングリッシュスタイルのトラディショナルな紅茶の淹れ方、
紅茶を淹れる適切な方法を示しているという訳ではなくて、
科学的な試験に供する際の紅茶の調整法を定めています。
収穫期毎に行われる、ブレンド茶の味の検査をする際の
手順や条件を定義したもののようです。
 
  • ポットは白の陶磁器か釉薬を塗った土器とする。またポットの内側に緩くはまる蓋がなければならない。
  • 大きなポットを使う場合は、容量は310ml (±8ml) 以下で重量は200g (±10g) でなければならない。
  • 小さなポットを使う場合は、容量は150ml (±4ml) 以下で重量は118g (±10g) でなければならない。
  • 湯100mlあたり、2g(許容誤差±2%)の茶葉をポットに入れる。
  • 湯はポットの縁から4-6mmのところまで注ぐ。
  • 硬水は使ってはならない。
  • 茶葉の抽出時間は6分間である。
  • 抽出された溶液は、白の陶磁器か釉薬を塗ったカップに注ぐ。
  • 大きなカップを使う場合は、容量は380mlで重量は200g (±20g) とする。
  • 小さなカップを使う場合は、容量は200mlで重量は105g (±20g) とする。
  • ミルクを含む試験体の場合は、紅茶を注ぐ前または後に入れる。
  • 紅茶の温度が65-80℃である場合、ミルクは紅茶を注いだ後に入れるのが望ましい。
  • 大きなカップには5ml、小さなカップには2.5mlのミルクを入れる。