茶器
美味しい紅茶を淹れるには、
まず良いティーポットを使うことが大切です。
抽出用ポット
抽出用ポットの条件は「ジャンピングを上手く行えること」に尽きます。
そのためには、次の2点が大切です。
- 形が丸い
- 紅茶の量に合ったサイズである
全体の形としては、
お湯を注いだ時に茶葉がポットの中で十分広がり、
ジャンピング(上下への対流運動)が起こりやすい、
丸くシンプルな形が理想的です。
ティーポットのサイズについては、大きなポットで少量の紅茶を淹ると、
ジャンピングがスムーズに行われないためです。
ポットの大きさと作る紅茶の量が出来るだけ近い方がいいです。
大きさの目安は、2人分なら700ml用で、3人分なら1000~1200ml用です。
材質は、陶磁器製、銀製、耐熱ガラス製、ホーロー製など色々ありますが、
分量を量る目盛りが付いている上に、
ジャンピングの様子を確認出来るという点からも、
「耐熱ガラス製」がおススメです。
サーブ用ポット
抽出用からサーブ用ポットに紅茶を移すのは、
茶液を均一にするためと、カップに紅茶が出過ぎないようにするためです。
また、お茶の時間を優雅にしてくれることも大事なポイントです。
ティーポットを選ぶ際のポイント
- 蓋にストッパーがついて安定感があるかどうか。
- 把手が持ちやすく、持った時に重さのバランスがよいか。
- 最後の1滴までキレイに注げて、注ぎ口の湯切れがよいか。
(注ぎ口は液だれしない形のものを選びたいものです。)
材質
保温性が良いという点では、
陶磁器製、銀製、耐熱ガラス製、ホーロー製などが適しています。
「鉄製」は鉄分により紅茶の色が黒くなってしまうため向きません。
「耐熱ガラス製」は便利ではあるのですが、
お客用としては優雅さにやや欠けるかもしれません。
「陶磁器」が最適なようです。
内部まで釉薬で覆われていないと、茶渋が付きやすくなるので
よくチェックしてから購入した方がいいようです。
<陶磁器のポットを使い始める時>
濃いめの紅茶を淹れて内部に張って、
2~3日そのまま置いて内部に風味を浸み込ませてから
使用すると良いと言われています。