紅茶を淹れる(jumping)
リーフティを美味しく淹れるポイント「ジャンピング」についてご紹介します。
「ジャンピング」とは、ポットの中で蒸らしている間に
茶葉が自然と上下する対流現象のことを指します。
「ジャンピング」が上手く起こると、茶葉の成分がお湯にしっかり抽出され、
香り味わいのある紅茶になると言われています。
<ジャンピングが起こる仕組み>
- 鮮度の良い乾いた茶葉に湯を注ぐと、軽い茶葉はポットの上部浮き上がる
- 茶葉が湯を吸い、沈む
- 湯の中の酸素が茶葉に付着して、茶葉を浮かす
- ポットの上部に上がった茶葉は重みで沈む
- 茶葉を酸素が持ち上げる
- これを繰り返す
時間が経つと「湯の中の酸素が減る」のと「茶葉が完全に湯を吸い重くなる」ため
ジャンピングが終わります。
<ジャンピングのための3つのポイント>
1.沸騰させたお湯を使う
沸騰する前の湯や魔法瓶などの温度の下がったお湯を使うと
ジャンピングが上手く起こりません。
しっかりと沸騰させた100℃のお湯を使いましょう。
<お湯の温度の見分け方>
・温度が低い場合
⇨ ジャンピングせず、茶葉が上に浮いて落ちてきません。
= お湯を沸かし足りない。お湯の中に空気が多く残り過ぎている。
・温度が高い場合
⇨ ジャンピングせず、茶葉が下に沈んでしまいます。
= お湯を沸かし過ぎている。空気が抜けてしまっている。
汲み置きの水や再沸騰のお湯を使っても、同じようになります。
2.酸素をしっかり含んだお湯を使う
長く沸騰し続けたお湯や汲み置きの水を沸かしたお湯は、
酸素が失われているため
茶葉は沈んでしまいジャンピングが起こらないため、
沸かしたてのお湯を使いましょう。
注ぐ際に、高い位置から勢いよくポットに注ぐことでも
酸素を含ませることが出来ます。
3.丸いポットを使う