紅茶(grade)
紅茶の「等級」(グレード)は、
紅茶葉のサイズや形状を表すものです。
これは紅茶品質の良し悪しを表すものではなく、
あくまでも茶葉の大きさの単位です。
オレンジ・ペコー(OP)は大きな葉のタイプ、
ブロークン・オレンジ・ペコー(BOP)は細かい葉のタイプで、
この2つが基本的な大きさの単位で、
これらに茶葉の特徴をより分かりやすくするために、
記号を前後につけて表します。
例えば「FOP」はOPサイズですが、
新芽を多く含んでいるため、フラワリーの「F」をつけています。
リーフの呼び方
<リーフ グレイド>
🍂 FOP(フラワリー オレンジ ぺコー)
オレンジ ペコーの中でも特に若い芽の芽先の白毛(チップ)が多いもの。
🍂 OP(オレンジ ペコー)
若い芽と葉からなり、細く、よくよりがきいた大きめのもの。
水色はやや薄いが、風味は優れている。
🍂 P(ペコー)
やや固くなった葉からなり、短く太めによられたもの。
香りも水色もややオレンジ ペコーより薄い。
🍂 PS(ペコー スーチョン)
ペコーより更に硬い、葉柄や基部分の葉からなる。香りも水色も弱い。
<ブロークン グレイド>
🍂 FBOP(フラワリー ブロークン オレンジ ぺコー)
オレンジ ペコーの中でも特に若い芽の芽先の白毛(チップ)が多いもの。
🍂 BOP(ブロークン オレンジ ペコー)
若い芽と葉からなり、細く、よく撚りがきいた大きめのもの。
水色はやや薄いが、風味は優れている。
🍂 BP(ブロークン ペコー)
ペコーを切断したもの。ブロークン オレンジ ペコーより若干サイズ大きい。
水色はやや薄い。増量用として使われる。
🍂 BPS(ブロークン ペコー スーチョン)
ペコー スーチョンを切断したもの。ブロークン ペコーよりやや大きい。
香りも水色も薄い。増量用として使われる。
<ファニングス グレイド>
🍂 FBOPF(フラワリー ブロークン オレンジペコー ファニングス)
やや大きい芯芽を含んだ、典型的な粒状の茶葉。芳醇で甘い風味です。
🍂 BOPF(ブロークン オレンジ ペコー ファニングス)
ブロークン オレンジ ペコーより更に小さい。
水色が濃く、浸出も早い。ブレンド用として使われる。
🍂 PF(ペコー ファニングス)
ペコーを切断したもの。ダストを除くと最も小型で、水色やや弱い。
増量用として使われる。
🍂 F(ファニングス)
ペコー スーチョンを切断したもの。
ブロークン ペコー スーチョンより更に小さく、ダストより大きい。
<ダスト グレイド>
🍂 D(ダスト)
最も細かく1mm以下の粉状の茶葉。
<CTC茶>
ティー バッグに使われている茶葉の多くはCTC製法によるもの。
CTCとは「Crush」「Tear」「Curl」の略で、
短時間で茶成分の抽出が出来るように、最初から細かい茶葉を作る製法。
等級による茶葉の違い
- CTC製法茶
CTC製法の茶葉で、1杯分使用料は約2.5g。
茶成分の抽出が早く、蒸らし時間は1~2分程度が目安。 - BOP
サイズ2~3mmのポピュラーな形。
1杯分使用量は約3g。蒸らし時間は2.5~3分。 - OP
針金状の長い葉で大形のリーフ。
1杯分使用料は約3g。
蒸らし時間は3~5分程度が目安。